オーストリア新首相にネハンマー内相、与党・国民党が党首に選出

オーストリアの中道右派与党・国民党は3日、ネハンマー内相(49)を新党首に選出した。大統領による任命を経て、近く同国の新首相に就任する。

ネハンマー氏は軍隊に所属した経験があり、不法移民に厳しい姿勢で知られる。同氏は会見で「満場一致で国民党の新党首に選出され、首相候補にも任命された。大変光栄に思う」と述べた。

オーストリアでは10月、クルツ前首相が汚職疑惑を受けて辞任を表明。側近として同氏を支えてきたシャンベルク前外相が首相に就任した。クルツ氏はその後も国民党の党首にとどまっていたが、今月2日に政界引退を表明。これを受けてシャンベルク氏も同日、辞任の意向を表明した。

クルツ氏は外相を経て、2017年に31歳で首相に就任。当時「世界最年少の首相」として注目を集めたが、世論調査の不正操作疑惑で検察当局の強制捜査を受け、辞任に追い込まれた。自身に有利な世論を形成するため、メディアや調査会社に財務相の予算から謝礼金が支払われた疑いが持たれている。

上部へスクロール