製造業新規受注10月は大幅減

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が6日発表した10月の製造業新規受注指数(2015年=100)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月を6.9%下回る104.1(暫定値)となり、2カ月ぶりに落ち込んだ。大型受注が極めて多かった前月の反動が出た格好。大型受注を除いたベースでは減少幅が1.8%だった。

10月の新規受注を地域別でみると、ユーロ圏外が18.1%減(前月14.9%増)と大きく落ち込んだ。また、ユーロ圏(ドイツを除く)は3.2%低下し、2カ月連続減となった。国内は3.4%増え、4カ月ぶりに拡大している。

部門別では投資財が10.7%減って全体を押し下げた。ユーロ圏外が25.4%増となった前月の反動で23.6%減少したことが響いた。国内は5.9%増、ユーロ圏は4.0%減だった。

中間財は2.7%減となり、4カ月連続で縮小した。完成品メーカーの生産調整を背景に需要の減少が続いている。ユーロ圏外が7.6%、ユーロ圏が3.8%の幅で後退。国内は0.6%増えた。

消費財は4.3%増となり、3カ月ぶりに拡大した。国内が4.2%、ユーロ圏が3.3%、ユーロ圏外が5.4%増加した。

新規受注は新型コロナウイルスの流行が本格化する直前の昨年2月に比べると実質1.7%多かった。昨年2月を上回るのは13カ月連続。

統計局は今回、9月の製造業新規受注指数を当初の前月比1.3%増から同1.8%増へと上方修正した。

統計局が同日発表した10月の製造業売上高は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比3.6%増(暫定値)となった。昨年2月に比べると7.1%低い。

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