化学大手の独BASFは7日、排ガス触媒事業の分離方針を発表した。車両の電動化を背景に需要の減少が見込まれることから、戦略的なオプションを検討する。自動車業界向け事業では今後、電池材料・リサイクルを強化する意向だ。
排ガス触媒・リサイクル、および関連の貴金属サービス事業を新設の事業体「BASFオートモティブ・キャタリスト・アンド・リサイクリング」に統合する。同事業体は世界に約20工場を持ち、雇用規模は4,000人強となる見通し。分離手続きは来年1月に開始し、2023年6月までに完了する予定だ。米ニュー・ジャージー州ウッドブリッジ市イズリンに統括拠点を設置する。