化学大手の独BASFは6日、エネルギー大手バッテンフォールとオランダに共同設置する洋上風力発電パーク「ホランセ・クスト・ザイト」の持分を独保険大手アリアンツに部分売却することで合意したと発表した。保有する同パークの持分49.5%のうち25.2%をアリアンツの運用子会社アリアンツ・キャピタル・パートナーズに譲渡する。取引金額は非公開。来年第1四半期の取引完了を見込んでいる。
ホランセ・クスト・ザイトはデン・ハーグの沖合に建設される。2023年のフル稼働開始を予定している。発電容量は世界最大の1.5ギガワット。発電した電力に補助金が交付されない世界初の洋上風力発電パークとなる。
BASFは発電される電力の49.5%を取得することでバッテンフォールと合意済み。アリアンツへの持分売却により出資比率は24.3%に低下するものの、電力49.5%の供給を受ける権利は保障される。
同社は今回の取引により、手元資金を拡大できる。アリアンツは安定的な収入源を獲得することになる。