自動車シート・内装大手の独ブローゼは20日、2021年12月期の営業損益が戦後初めて赤字に転落する見通しを明らかにした。工場稼働率の低迷とドイツ本国の管理コスト上昇が響く。赤字がどの程度の規模になるかは公表していない。
自動車業界では半導体不足を背景に完成車メーカーが生産調整を行っている。そのしわ寄せでブローゼの工場稼働率が低下。売上高は昨年の51億ユーロから53億ユーロ増えるものの、従来の予想を大幅に下回る見通しだ。
新規受注高は今年、過去最高を更新することから、22~24年は成長率が年20%と大幅に拡大し、再び黒字化するとしている。