ボルボがEVに自動運転機能搭載、夏に米で試験走行開始

スウェーデンの自動車大手ボルボ・カーは5日、2022年後半に発表する多目的スポーツ車(SUV)タイプの新型電気自動車(EV)に自動運転機能を搭載し、今夏にも米カリフォルニア州で試験走行に着手すると発表した。当局の承認が得られた段階でソフトウエアを更新し、希望者に有料で提供するサブスクリプションサービスを開始する。

ラスベガスで5日開幕した世界最大規模のテクノロジー見本市「CES」で発表した。自動運転機能を搭載するのは、ボルボの最上位SUV「XC90」の後継モデル。米ルミナー・テクノロジーズの自動運転機能スタック(LiDARセンサーや独自の認識システムなど)が標準装備される。「ライドパイロット」と名付けられた機能により、クルマが監視なしで自律走行するため、ドライバーは読書や仕事など自由に時間を使うことができるという。

カリフォルニア州での試験走行は、高速道路で安全にライドパイロットが使用できるか検証するのが主たる目的。すでにカリフォルニア州陸運局などから公道でのテストに必要な許可を得ているという。将来的には市街地での自動運転も想定しており、歩行者や自転車との衝突を回避したり、障害物などに対応できるようにする。

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