11月鉱工業生産は微減

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が7日発表した2021年11月の鉱工業生産指数(15年=100)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で96.3(暫定値)となり、前月を0.2%下回った。減少は2カ月ぶり。経済省は前月の増加幅が大きく11月の減少幅が小さかったことと、製造業の景況感が改善していることを踏まえ、原材料・部品不足に伴う生産活動の低迷は底打ちの兆しが出てきたとの見方を示した。

製造業の指数は0.2%増となり、2カ月連続で拡大した。中間財と消費財がそれぞれ0.8%増加。中間財は2カ月連続で増えた。投資財は大幅増となった前月(7.3%増)の反動で0.6%落ち込んだ。

業界別でみると、構成比重の大きい自動車・自動車部品は4.1%増となり、前月に引き続き大きく伸びた。ただ、コロナ禍前に比べると依然として低い水準にある。機械は3.6%減となり、大幅増となった前月から悪化した。

建設業は0.8%減となり、3カ月ぶりに低下。エネルギー業は4.4%下落し、2カ月連続で落ち込んだ。

11月の鉱工業生産は新型コロナウイルス感染の流行が本格化する直前の20年2月に比べると7.0%低い。

10月の鉱工業生産指数は当初の前月比2.8%増から2.4%増へと下方修正された。

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