スウェーデンの商用車大手ボルボグループは4日、大型電気トラック「ボルボFH」の最大積載時のエネルギー効率テストをドイツで実施していることを明らかにした。同クラスのディーゼルエンジンモデルよりも50%、エネルギー消費が少ないという。
試験車両の「ボルボFH」は連続最大出力が490キロワット(kW)、車両総重量は40トン。高速道路や起伏のある地形、狭隘な道路などを含む総延長343キロメートル(km)の試験ルートを平均時速80キロで走行し、走行1km当たりのエネルギー消費量が1.1キロワット時(kWh)との結果を得た。充電1回の航続距離は345km。同社は、例えば食事休憩中などに短時間充電することで、ドライバーの1勤務シフト中に最大500kmまで走行することも可能だとしている。
「ボルボFH」は地域および都市間輸送用途に開発された。量産開始は今年後半を予定している。同社は2030年までに欧州におけるトラック販売の半数を電気駆動車とする目標を掲げる。