●合弁のMLUはモビリティー事業に専念
●ヤンデックスはウーバーからの資産買収に10億米ドルを支出
ロシアIT大手のヤンデックスは12月21日、米配車サービス大手ウーバーとの合弁会社MLUの再編が完了したと発表した。ウーバーとの提携解消にともなうもので、MLUは配車サービスやカーシェアリングなどモビリティー事業に専念する。ヤンデックスは再編に向け、ウーバーからの資産買収に総額10億米ドルを支出した。
また、ウーバーの持つMLU株を2年以内に18億~20億ドルで買い取るオプション権も取得した。
ヤンデックスは第一段階として昨年9月、2020年夏にMLUから分社化した自動運転事業の株式18.2%及びMLUの4.5%を8億ドルで取得した。今回は第二段階として、MLUから独立したヤンデックス・イーツ(食事宅配)、ヤンデッ
クス・ラフカ(食品即配)、ヤンデックス・デリバリー(配達)のウーバー保有株を2億ドルで買収した。結果として、ヤンデックス・グループの出資比率は◇自動運転事業で100%◇MLUで約71%(従業員割当分3%を含む)◇イーツ、ラフカ、デリバリーで100%――に増加した。