金魚のナビゲーション能力は陸上でも通用=イスラエル研究チーム

イスラエルのネゲブ・ベングリオン大学(ベエルシャバ)の研究チームが、金魚は専用車を「操って」目的に到達できることを明らかにした。動物にこの能力があることが確認されたのは、ネズミ(ラット)とイヌに次いで3例目。水中に生きる魚が陸上でもナビゲーション能力を発揮できるという事実は、この能力が普遍的なものであることを示唆しているという。

学術誌『ビヘイビオラル・ブレイン・リサーチ』(2月15日号)に発表される論文によると、実験には金魚6匹を用いた。台車に水槽を固定し、その中に金魚を1匹泳がせた。カメラが金魚の泳ぐ方向をとらえ、同じ方向に台車が動く仕組みだ。目的地に到達すれば、エサを与える。

すると、室内のいずれの地点からスタートしても、車を操縦して新しい環境を探索し、目的地に到達できることがわかった。行き止まりを避け、方向を修正しながら前進する。おとりにも騙されない。また、経験を積むほどゴールまでの時間が短縮し、多くの金魚が最初の30分から1分以下に記録を伸ばしたという。

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