経営資源管理ソフト大手の独SAPは27日、運転資本管理ソリューションを手がける米フィンテック企業タウリアを買収すると発表した。財務ソリューションを強化する狙い。タウリア株式の約95%を10億ドル未満で取得する。3月までの買収手続き完了を見込む。
タウリアは2009年の設立で、売掛金の早期回収を可能にするプラットホームを運営している。同プラットホームを利用することで、サプライヤーは資金繰りを改善。仕入れ先企業もサプライチェーンを安定させることができる。タウリアの提携先であるJPモルガンやウニクレディトなどの金融機関が、仕入れ先が支払う前に代金を立て替えることから、売掛金の回収が速やかに行われる。約200万社がタウリアのプラットホームを利用している。