DBカーゴ(物流)―車載電池を炭素中立輸送、メルセデス向けに―

ドイツ鉄道(DB)の貨物輸送子会社DBカーゴは7日、独北部のブレーメンで自動車物流センター(ALC)の開所式を行った。ALCの設置場所は高級乗用車大手メルセデスベンツの完成車工場の隣接地。DBカーゴは同工場で生産される電気自動車(EV)向けに電池の輸送を炭素中立で引き受ける。

メルセデスのブレーメン工場では中型EV「EQE」が組み立てられる。DBカーゴは同モデル用の電池システムを独南部のシュツットガルトにあるメルセデスの工場から鉄道輸送する。距離は約650キロ。輸送に際しては再生可能エネルギー電力を投入することから、メルセデスは製品ライフサイクルでの二酸化炭素(CO2)排出量を削減できる。

鉄道貨物輸送はトラック輸送に比べてCO2排出量がもともと少ない。電力をすべて再生エネにすればトラックに対する環境上の優位性は一段と高まることから、DBカーゴは今後の需要拡大に大きな期待をかけている。

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