ロベルト・コッホ研究所(RKI)が11日発表した前日の新型コロナウイルス新規感染者数は24万172人となり、前週同日の24万8,838人からやや減少した。人口10万人当たりの直近7日間の新規感染者数(7日間の発生数)は10日の1,465.4人から11日は1,472.2人へと増えたものの、増加のカーブは緩んでいる。オーラフ・ショルツ連邦首相は感染第5波の「ピークが見えてきた」と述べ、16日に開く州首相との会議で感染防止策の緩和について協議する意向を表明した。
人口10万人当たりの直近7日間の新規入院者数は11日に6.46人となり、前日の6.23人から増加した。1月中旬から増加傾向が続いている。メクレンブルク・フォーポマーン州(同15.21人)とテューリンゲン州(10.0人)は2ケタ台に上る。
新型コロナ患者による集中治療病床使用率は10日12時15分時点で10.6%だった。1月27日以降、10%前後で推移している。
新型コロナの10日の死亡者数は226人で、前週同日に比べ56人増えた。今週は8日以降、前週同日比で増加が続いている。
2022年第5週(1月31~2月6日)のPCR検査件数は約260万件で、これまで同様に能力の限界に達した。そのうちの44.4%が陽性となっており、陽性率は前週の40.4%から拡大。5週連続で上昇した。
新規感染者に占めるオミクロン株の割合は第5週に98.4%となり、前週の97.7%からさらに上昇した。16州のうちブランデンブルク(75.9%)を除く15州で90%を超えている。
オミクロン株には現在、「BA.1」「BA.1.1」「BA.2」「BA.3」の4種類の亜系統が派生している。ドイツの主流は「BA.1」で、新型コロナ感染全体に占める割合は22年第4週(1月24~30日)時点で89.6%だった。前週(89.2%)に比べるとやや低下している。一方、「BA.1」に比べ感染力の高い「BA.2」は8.1%にとどまったものの、前週の5.3%から拡大した。今後、主流となる可能性がある。