●建物の保険リスクの自動評価ソリューションを共同開発
●航空写真をもとにAIが情報を即座に解析
SOMPOホールディングスと同傘下の損害保険ジャパンおよびSOMPOリスクマネジメントは9日、イスラエルのジオエックス・イノベーションズ(GEOX)と、人工知能(AI)による画像解析技術をベースとする建物の保険リスクの自動評価ソリューションを共同開発すると発表した。保険物件の3D航空画像をもとに、AIおよびジオエックスの独自アルゴリズムを使い建物のリスク評価を自動で行えるようにする。
ジオエックスは2018年設立のスタートアップ企業。AIによる3D航空画像解析技術を用いた建造物リスク分析ソリューションを米国、欧州、オーストラリアの保険会社、政府、地方自治体に提供している。保険物件の航空写真や衛星写真から、屋根形状・敷設物、建物床面積などの情報を即時に解析でき、保険引受や広域災害時の被害状況の推定に利用されている。独ミュンヘン再保険、世界銀行、米連邦緊急事態管理庁(FEMA)などの重要機関も顧客だ。
SOMPO3社とジオエックスは、昨年着手した建物属性情報推定に関する技術検証がこのほど完了したことを受け、同ノウハウを活用した協業で今回合意した。地理空間データを活用した高度な保険引受のための技術開発を目指す。