ドイツ政府は3日、新型コロナウイルス感染の「高リスク地域」にこれまで指定してきたすべての国・地域について指定を解除した。デルタ株など従来株に比べ重症化リスクの低いオミクロン株が感染の主流となったことを受けた措置。コロナウイルス入国政令を改正し、同日付で施行した。これにより、これまで高リスク地域に指定されていた日本を含む多くの国からの入国手続きが簡素化された。重症化リスクの高い新たな変異株が流行したりデルタ株など重症化リスクの高い従来株が再流行する国・地域が今後、出てきた場合は高リスク地域に指定する。
高リスク地域からの入国者は事前のデジタル入国登録が義務付けられる。また、ワクチンの非接種者(ワクチン接種完了者、感染からの快復者以外の人)は10日間の隔離が義務付けられる(入国後6日目以降に検査を受け陰性証明を取得すれば同義務が解除)。
高リスク地域がなくなったことから、3日からは接種完了、感染からの快復、陰性のいずれかを証明するだけで入国できるようになった。非接種者の隔離義務はない。欧州連合(EU)では接種完了者を◇ブースター接種を受けた人◇過去270日以内に2回目の接種を受けた人――と定めている。このため、2回目の接種から271日以上が経過したブースター未接種者は陰性証明の提示が必要となる。