ネスレ、セルビアにベジタリアン向け加工食品工場を建設

スイス食品大手のネスレがセルビアで植物由来加工食品の製造に向け、新工場の建設を進めている。立地はベオグラードにある同社スルチン工場の近くで、敷地面積は1万8,440平方メートル。第一段階の工事は2月末に完了しており、年内の完成を予定する。投資額は6,700万スイスフラン。

新工場は年産能力1万2,000トン。地産の大豆を使い、ベジタリアンとビーガン(完全菜食主義者)向け商品ライン「ガーデングルメ」を製造する。西欧では植物由来加工食品の需要が急増しており、主にフランス、ドイツ、オランダ、イタリア、スペイン、英国に輸出する。従業員数は330人を予定する。

ネスレは2005年にセルビアに進出。2012年に地元の飲料・食品メーカーを買収し、同社のスルチン工場で翌年から「トミー」、「マギー」、「ネスレ」ブランドの製品製造を開始した。同工場とスタラ・バゾヴァ工場は欧州向け製品の重要な生産拠点となっている。工場と管理部門を合わせた従業員数は約550人。

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