ルーマニア原子力機関(RATEN)は米国の小型モジュール式原子炉(SMR)エンジニ
アリング企業ラストエネルギー(Last Energy)と協力し、同原子炉の導入に向け
た実証事業を行う。現地ウェブ経済誌『エコノミカ』が9日伝えた。ラストエネル
ギーは設備容量20メガワット時(MWh)のSMR向けソリューションを開発している。
実証事業はRATENがルーマニア南部ミオヴェニに持つ実験施設で行う。同国では昨
年11月、原子力発電事業者ニュークリア・エレクトリツァがSMRの導入に向けて米
原子炉開発企業のニュースケール・パワー(NuScale Power)と提携を結んだ。
2028年の1号機設置を目指している。今回の実証事業は同計画を補完するプロジェ
クトとなる。
ミオヴェニには核研究施設があり、同国南東部にある国内唯一の原子力発電所、
チェルナボーダ原発向けに燃料を精製している。