露ズベルバンク、欧州から撤退

ロシア最大手銀行の政府系ズベルバンクは2日、欧州市場から撤退すると発表した。ロシアのウクライナ侵攻に対する制裁の影響で、欧州子会社で預金が大量に流出し、本社が露ロシア中銀の資金移動規制で流動性を供給できないことから事業継続は不可能と判断した。

ズベルバンクは欧州でオーストリア、クロアチア、ドイツ、ハンガリーなどに拠点がある。EUの銀行の破綻処理を担うECBの「単一破綻処理委員会(SRB)」は1日、預金流出を受けて、オーストリアのウィーンに本社があるズベルバンク・ヨーロッパの破綻手続きに着手すると発表していた。

SRBによると、スロベニア子会社は同国最大手銀行ノヴァ・リュブリャナ・バンカ(NLB)、クロアチア子会社は政府が同国政府系銀行のクロアチア・ポスタル・バンク(HPB)による買収が決まった。

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