自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は21日、電池材料の分野で中国企業と合弁会社を2社、設立することで基本合意したと発表した。新エネルギー車(NEV)のコスト競争力を高める狙い。正極材のコスト効率を高め、電池コストを長期的に30~50%圧縮する目標だ。
コバルト大手の浙江華友鈷業、ニッケル大手の青山控股集団と手を組む。3社はニッケル埋蔵量が豊富なインドネシアにニッケルとコバルトを生産する上流分野の合弁を設立。またVWと華友はニッケルとコバルトの製錬、前駆体の加工、正極材の生産を手がける下流分野の合弁も設立する。最終的に電池160ギガワット時に相当する材料を生産する考えだ。