商用車大手スカニア、資源大手ボリデンから74トン電気トラックを受注

独フォルクスワーゲン(VW)傘下の商用車大手スカニア(スウェーデン)は15日、スウェーデンの資源大手ボリデンから重量物運搬用の74トン電気トラックを受注したと発表した。スカニアによる大型輸送用トラックの電動化はこれが2例目。今年4-6月期(第2四半期)の納車を予定する。

同電気トラックは同国北部の鉱山で、トレーラーを2両連結するダブルストレーラーとして運用される。技術的には既存のものをベースに、過酷な環境での運用に耐えられるよう特別な部品を追加することで十分な積載量と航続距離を確保した。

スカニアは昨年11月、車両総重量が最大80トンの電気駆動木材運搬トラックを開発したと発表した。同社でeモビリティ事業を統括するフレデリック・アラード氏は、「今回の74トントラックは、重量物運搬車両の電動化が技術的に可能なことを改めて示した」と述べるとともに、より多くの顧客に受け入れてもらうためには大型電動トラック向けの充電インフラの整備が必要と指摘した。

ボリデンは2030年までに二酸化炭素(CO2)排出量を40%削減することを目指しており、今回の大型電気トラックの導入を機に、フリートの電動化を進める意向を示している。

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