スイスに本部を置くコンコーディウム財団(以下、コンコルディウム)と浙江吉利控股集団(Geely Holding、以下、浙江吉利)はこのほど、中国の無錫市にブロックチェーンの合弁会社を設立すると発表した。両者は2021年2月に合弁会社を設立する計画を発表していた。合弁会社を通して、コンコルディウムの技術を使用したブロックチェーン技術やサービスを中国で提供していく。
浙江吉利とコンコルディウムは、合弁会社を通して、企業や顧客にブロックチェーンプラットフォームを基盤にした新たなビジネスモデルや分散型アプリケーション(dApp)を提供できるようになる。具体的には、自動車および他の産業分野の企業や顧客向けに、ブロックチェーンプラットフォームを基盤にした新しいビジネスモデルや分散型アプリケーション(dApp)を提供していく。
将来は、協力関係をさらに深め、産業用インターネット、サプライチェーンの追跡(トレーサビリティ)、カーボンニュートラル、メタバースなどの分野で協力し、自動車および他の産業にブロックチェーンのアプリケーションを提供していく方針を示している。
浙江吉利は昨年2月に合弁会社を設立する計画を発表して以降、ブロックチェーン、ビッグデータ、データセキュリティなどの最先端技術に投資するため、デジタル技術子会社Geely Digital Technoogyを設立した。現在は、無錫市にブロックチェーンのグローバル本部を開設する建物の建設を急いでいる。
Geely Digital Technoogyはすでに、コンコルディウムと協力し、サービスとしてのブロックチェーン(BaaS)プラットフォーム、デジタル資産管理プラットフォーム、ブロックチェーントレーサビリティプラットフォームなどを開発し、吉利の自動車やブランドの一部に適用している。