フランクフルト国際空港運営会社フラポートは3月31日、中国の西安咸陽国際空港の株式24.5%を現地企業Chang’an Huitongに売却し、資本を全面的に引き上げると発表した。世界最大の中国市場で事業を拡大するという所期の目的を達成できないと判断したため。保有株を11億人民元(1億6,000万ユーロ)で譲渡する。4-6月期の取引完了を見込む。
フラポートは2008年、中国事業の足場を確保するため西安空港株を取得した。同社の出資後、西安空港の利用者数は年1,000万人から4,000万人へと大幅に増えたものの、出資比率を引き上げることも中国の他の空港に出資することもできなかったことから撤退を決めた。保有株売却の効果で今年の利益は押し上げられる見通し。