バイエル―製薬部門の生産網強化に20億ユーロ投資―

ライフサイエンス大手の独バイエルは3月31日、製薬部門の生産ネットワークの強化に向け今後3年で約20億ユーロを投じると発表した。新しい技術と自動化、デジタル化への投資を通して競争力を持続的に高める方針。これと並行して事業の見直しを行い、非中核事業からの撤退を進める。

同社は治療のパラダイムが抜本的に転換するバイオテクノロジー分野で特に事業を強化。細胞・遺伝子治療薬の生産強化と、米バークレイの生産拠点に投資額のかなりの部分を振り向ける。

ドイツ本国も戦略的に重要な生産拠点にとどめる意向で、ベルリン、レバークーゼン、ベルクカーメン、ヴッパータールの拠点には合わせて約10億ユーロを投資する。

一方、ブラジルのサンパウロ・カンシオネイロ工場は売却。ベルクマン、ヴッパータール、ベルリン拠点のインフラとサービス事業の一部も手放す意向だ。

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