欧州自動車工業会(ACEA)は27日、欧州連合(EU)(マルタを除く26カ国)における2022年3月の商用車新車登録が15万3,553台となり、前年同月に比べ24.9%減少したと発表した。減少は9カ月連続となる。ルーマニア(11.2%増)とキプロス(1.6%増)を除きすべてのEU加盟国で前年同月を下回った。1~3月の累計は、前年同期比18.1%減の41万1,097台だった。
3月の主要4カ国の登録台数は、スペイン(41.2%減)の減少幅が最も大きく、フランス(25.9%減)とドイツ(19.6%減)も2ケタの減少だった。イタリア(9.7%減)も前年同月を下回った。
3月のカテゴリー別の登録台数は、3.5トン以下の小型商用車が前年同月比28.7%減の12万2,818台と大幅な落ち込みとなった。
3.5トン超の中・大型トラックは、前年同月比6.6%減の2万8,333台。16トン以上の大型トラックも前年同月比4.6%減の2万4,088台と、一桁台の減少幅だった。
バスは、複数のEU加盟国が3ケタの増加となり、前年同月比21.6%増の2,402台と、2ケタの増加だった。主要4カ国では、スペイン(167.7%増)が3ケタの増加だった。フランス(15.8%増)も前年同月を上回ったが、イタリア(29.2%減)とドイツ(8.8%減)は前年同月を下回り、バラつきが見られた。