仏ヴァレオ、アイルランド工場の車載カメラ生産が1億台を突破

仏自動車部品大手のヴァレオは4月29日、アイルランド西部ゴールウェイ県のチュアム工場における車載カメラの累計生産が1億台を超えたと発表した。同工場ではリアビューやサラウンドビューなどのニアフィールドカメラ製品を生産している。年産規模は現在、年2,000万台で、2026年までにさらに1億台を生産する計画だ。

ヴァレオは同工場を2007年に買収したコノート・エレクトロニクス(CEL)を通じて運営している。広範な機能を備えた研究開発センターを併設しており、約850人の従業員のうち7割以上をエンジニアが占める。

同工場製のカメラを用いた先進技術の例に、人工知能(AI)が複数の画像を自動合成する「マルチモーダル画像融合技術」がある。自動車の後進時にも、上空からドローン撮影したかのように車の周囲状況を認識できるもので、レベル2プラスの自動運転に必要なADAS(先進運転支援システム)に対応する機能となる。

ヴァレオによると、同工場の2015年から18年のカメラ生産が2002年~10年の総量の30倍に拡大した。18年時点での累計生産は5,000万台で、22年までの4年間で倍増したことになる。

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