独バイエルン州政府の支援を受けてフラウンホーファー集積回路研究所(IIS)が実施する次世代移動通信システム(5G)関連の研究開発を支援するイニシアチブ。産業のデジタル化(インダストリー4.0)および自動車分野の5Gに関する研究開発、標準化、実用化に向けた取り組みをサポートする。
具体的には、IISの試験センターでのシミュレーションやエミュレーション(模倣装置/模倣ソフトウエア)の活用や、屋外の試験区域などでの実用試験を通して、企業が5G関連の新機能を評価することができる。
5月5日には、バイエルン州のローゼンハイム南部に整備された自動車分野の実証試験区域(5G-Testbed Automotive)が稼働を開始した。
約5キロメートルの区間にローカル5G網を設けており、区間内には橋や地下道、連邦道路B15や高速道路A8などがある。
企業は例えば、送信・受信機器の精度など、コネクテッドカー(つながる車)関連の5G機能を実証試験することができる。
当該イニシアチブは、研究成果の実用化に向けた取り組みを支援するもので、早期に新技術の実用試験を行い、成果を製品開発に反映させて実用化への動きを加速させる狙いがある。