VWが印マヒンドラのBEVプラットホーム向けに部品供給へ

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は19日、インド同業のマヒンドラ・アンド・マヒンドラ(M&M)が開発中の電気自動車(BEV)プラットホーム向けに部品を供給することで基本合意したと発表した。今後の交渉で詳細を取り決める。年末までに成約する見通しだ。

M&Mは「ボーン・エレクトリック・プラットホーム」というBEV用のプラットホームを開発している。近く英オックスフォードシャーで公開する予定。

VWは大衆BEV向けプラットホーム「MEB」を開発した。グループ企業のほか、外部にも販売する意向だ。M&MにはMEBの主要部品であるモーター、電池システム、電池セルなどを供給する方向。取引が成立すればVWは規模の効果でMEBの収益力を高めることができる。

インドは世界の主要な乗用車市場で、販売台数は昨年300万台を超えた。2030年までには500万台に拡大すると予想されている。昨年秋に英グラスゴーで開催された「第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)」では35年以降に販売される新車をすべてゼロエミッション車とすることを確約したことから、今後は内燃機関車から電動車への移行が進む見通し。30年には新車の半分以上がBEVになるとの見方もある。

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