米ヒューレット・パッカード、チェコにスパコン工場設置

●同社のスパコン工場として4つめ、供給の迅速化が目的

●生産機種は「アポロ・システムズ」や「クレイEX」を予定

米コンピューター大手のヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)は18日、チェコにスーパーコンピューターの工場を設置すると発表した。スパコン機種の「アポロ・システムズ」や「クレイEX」を生産する予定。現地生産により欧州地域への供給の迅速化を図る。

HPEのスパコン工場としては4番目となる新工場は同国中部のクトナー・ホラに建設される。稼働開始は今年夏となる見通し。同社は現地で企業向けのサーバーとストレージの生産工場も操業している。

生産が予定される「クレイEX」はハイエンド機種で、「アポロ・システムズ」は人工知能(AI)を用いたアプリケーションやAIモデリングなどに適している。新工場にはスパコン用の水循環型の冷却システムが導入される。

同社は欧州各国でスパコンの導入を支援している。中東欧ではチェコのオストラバ大学に併設されている国家スーパーコンピューターセンター「IT4イノベーションズ」に対し、「カロリーナ・スーパーコンピューター」の設計・導入を行った実績がある。

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