●植物由来の原料から「養鶏の要らない卵」を開発
●現在の日産能力6,000個を最終的に5万個へ引き上げる
イスラエルのフードテック企業ヨーエッグ(Yo! Egg)はこのほど、シード投資ラウンドで調達した500万米ドルを軍資金に生産規模を拡大し、年内に米国でレストランを開店する計画を発表した。また、1年以内にロサンゼルス圏の飲食店にも商品を供給したい意向だ。
ヨーエッグは2019年の創業。ビーガンのコックとフードサービス実業家、フードテック専門家が集まり、「養鶏の要らない卵」の開発に取り組んだ。「卵は好きだけど、動物保護や持続可能性、コレステロールフリーも大事」という消費者をターゲットに植物性タンパク質やひまわり油、小麦粉などから、ビーガンな目玉焼きとポーチドエッグを生み出した。現在の日産能力は6,000個だが、最終的には5万個へ引き上げる目標を掲げる。
シード投資でリードインベスターを務めたストレイドッグ・キャピタルのジョニー・リーム氏は、「米国の卵消費量は毎年950億個。1個生産するのに200リットルの水が必要なことだけをとっても、よりよい生産法が要るのは明らか」と話す。
シード投資では、ストレイドッグ・キャピタルのほか、イスラエルのNFXもリードインベスターを務めた。