イスラエルのフードテック企業イマジンデイリー、1500万ドル調達

●資金は代替乳プロテインの研究開発や製造体制整備などに投じる

●代替プロテインの市場規模は26年までに44億ドルに成長と予測

イスラエルのフードテック企業イマジンデイリー(ImaginDairy)は、このほど行った2回目のシード期資金調達ラウンドで1,500万ドルを確保した。新資金は代替乳プロテインの研究開発、製造体制の整備、人員増強に投資する。昨年11月には初調達ラウンドで1,300万ドルを獲得した。

イマジンデイリーが開発した発酵技術は乳清プロテインの発現が非常に高く、コスト効率よく非動物性乳たんぱく質を生産できる。世界的に代替プロテインの需要が高まり、2026年までに市場規模が44億ドルに成長すると予測される中、価格競争力のある代替製品の提供で普及拡大に貢献できる。

イマジンデイリーは現在、非遺伝子組み換え食品(NON-GMO)、ラクトースフリー、コレステロールフリー乳清プロテインの生産に取り組んでいる。自社ブランドまたはライセンス供与により、来年、B2B市場での商品販売開始を目指している。大手乳製品メーカーとの提携も模索している。欧州連合(EU)に比べ認可手続きに時間がかからない米国市場向けにソフトチーズ、代替ミルク、ヨーグルトも商品開発する考えだ。

今回の資金調達ラウンドではドイツのターゲット・グローバルがリード投資家として初参加し、前回投資済みのイスラエルの食品飲料大手シュトラウス・グループ、投資会社のエメラルド・テクノロジーベンチャーズ、ニュークライメットベンチャーズなども追加投資した。

上部へスクロール