ハンガリー社開発の水素検知装置、米NASAのコンテストで2位入賞

●月資源探索部門で唯一、実装段階まで達した

●NASAの試験で成功すれば次の探査計画に採用される見通し

宇宙開発技術を手がけるハンガリーのプリ・スペーステクノロジーズ(Puli Spacetechnologies)は5月25日、自社の水素検知装置が米航空宇宙局(NASA)の装備小型化コンテストの第2ラウンドで2位に入賞したと発表した。月資源探索部門で唯一、実装段階まで達したという。

プリの氷水検知装置「ウォータースヌーパー」は大きさが10x10x3.4センチ、重さが400グラム。月に存在する水素および水素を含む物質(水氷など)を検知する。地表の堆積物(レゴリス)に含まれる量と分布をはかることができる。飲料水としてだけでなく、水素と酸素に分解し燃料として利用することが想定されている。同装置3台がNASAのジェット推進研究所(JPL)にて試験中で、うまく作動すれば、次の探査計画に採用される見通しという。

月の南極の「永久影」における計測計画が1年以内に実施される予定だが、プリがこれにも参加することが検討されているという。

上部へスクロール