●タゴラは自動車産業や家具メーカー向けの皮革切断機を生産
●買収により、リアは生産効率や運用改善につなげる
米自動車内装部品大手のリア・コーポレーションはこのほど、ルーマニアの皮革加工機器メーカー、タゴラ(Thagora)テクノロジーを買収したと発表した。同社の技術を使い廃棄物とエネルギー使用量の削減を図るほか、インダストリー4.0(I4.0)に基づく物流技術などを生産システムの運用改善につなげる。買収額は明らかにされていない。
ルーマニア北東部のイアシ県に位置するタゴラは自動車産業や家具メーカー向けの皮革切断機を生産している。2020年の純利益は409万レイ(82万8,300ユーロ)だった。
リアは自動車のシートと電気系統の部品に特化したメーカーで、取引先には独フォルクスワーゲン(VW)、米ゼネラルモーターズ(GM)、欧州ステランティスなどの大手メーカーが含まれる。従業員数は約17万5,000人。(1RON=27.38JPY)