東芝エネルギーシステムズ、ポーランド原発への機器供給で米社と協力

東芝エネルギーシステムズは8日、米建設大手ベクテルとポーランド初の原子力発
電所向け機器納入に絡んで協業合意したと発表した。ベクテルは現在、米ウエスチ
ングハウスと原子炉「AP1000」のポーランド導入に向けて活動している。導入が決
まれば東芝はAP1000向けに蒸気タービンと発電機を供給する。
ポーランドは電源の7割を石炭に頼る。政府は2030年にこの割合を60%未満、40年
には11%まで引き下げる目標で、その達成に向けて原子炉6基(合計出力6〜9ギガ
ワット)を導入する計画だ。ウエスチングハウスだけでなく、フランスや韓国の企
業も受注獲得に意欲を示している。
東芝エネルギーシステムズは原子力発電プラントの分野で豊富な経験と技術力を持
つ。直近ではアラブ首長国連邦(UAE)のバカラ原発向けに蒸気タービンと発電機
を供給した。

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