電機大手の独シーメンスは10日、アラブ首長国連邦(UAE)エネルギー・インフラ省から超高速充電スタンドを受注したと発表した。同省と交わした覚書に基づく第一弾のプロジェクトで、高速道路沿いに設置する。
「Sicharge D」という充電スタンドをラアス・アル・ハイマ、アジュマーン、ウンム・アル・カイワ、フジャイラに設置する。出力は160キロワット(kW)と180kW。ニーズの変化に応じて最大300kWまで引き上げることができる。充電ケーブルを最大2本、追加設置することも可能だ。シーメンスは制御・モニタリング用ソフトウエアと併せて納入する。充電スタンドはクラウドで監視・制御できる。
シーメンスは昨年10月、UAEエネルギー・インフラ省と長期協業することで基本合意した。UAEのデジタル化や温室効果ガス排出削減を支援していく。同省の政務次官は、超高速充電網が構築されれば電気自動車(EV)の普及に弾みがつき、同国の二酸化炭素(CO2)排出削減につながると期待を示した。