独鉄鋼業界の労使は14日、北西部地区(ノルトライン・ヴェストファーレン、ニーダーザクセン、ブレーメン)の賃金を8月から6.5%引き上げることで合意した。インフレ高進を受け30年来の大幅ベースアップとなった。期間は2023年11月末までの18カ月。今年6月と7月については一時金500ユーロが支給される。東部地区(ベルリン、ブランデンブルク、ザクセン)では17日に労使の交渉が行われる予定。
金属労組IGメタルは8.2%の大幅ベアを求めて5月中旬に交渉を開始。警告ストライキを通し雇用者側に圧力をかけてきた。
インフレ率はこのところ7%超の高水準が続いている。連邦銀行(中銀)は今年のインフレ率を7.1%と予測しており、所得の目減りをベアと一時金で完全に相殺できるかどうは微妙だ。