英高級車メーカーのジャガーランドローバー(JLR)は9日、英国の新興企業what3wordsの位置情報システムを顧客に提供すると発表した。自動車メーカーとして初めて、ソフトウエアの無線更新機能(SOTA)により、新車だけでなく既存のモデルでもwhat3wordsを常時接続状態で利用できるようにする。対象は「Pivi Pro」インフォテインメントシステムを搭載したモデルで、what3wordsが提携する蘭ヒアのナビゲーションシステムを通じて操作する。導入対象の国・地域は150、対応言語は24に上る。
what3wordsのシステムは、地図を3平方メートルの正方形で区切り、各正方形を3つの言葉で定義する仕組み。同システムでは、従来の住所入力に比べ、より細かく位置情報を特定することができる。地図上の場所を3つの単語のみで指定できるため、長い住所名の目的地であってもカーナビ等への入力を効率的に行える。また、公園や海水浴場といった住所の無い場所でも3平方メートル単位の精度で特定することができる。
JLRは2月にも、米アマゾンのAI音声認識サービス「アレクサ」をSOTAにより全車種に導入すると発表している。