商用車大手スカニア、長距離輸送用BEVを2023年に投入

独フォルクスワーゲン(VW)傘下のスウェーデン商用車大手スカニアは10日、電動トラックモデルのラインナップに、地域間長距離輸送向けの完全電気駆動(BEV)ソリューションを追加すると発表した。同ソリューションは寝台付きキャブ(スリーパーキャブ)を持つRおよびSシリーズに導入が可能で、搭載するバッテリー容量は624キロワット時(kWh)。2023年の第4四半期(10-12月期)から受注生産を開始する予定。

新しいBEVトラックは、4×2トラクターまたは、キャブと荷台が一緒になった6×2「リジッドトラック」として注文できる。バッテリー6個を搭載した4×2トラクターは、ホイールベースが4,150ミリメートル、車両総重量は最大64トン。充電能力は最大375キロワット(kW)で、1時間の充電で約270~300キロメートルを走行できるほか、高速道路を平均速度80km/hで走行した場合の最大航続距離は350キロメートルとなる。連続最大出力は410kW(約560hpに相当)となる。

スカニアはすでにハイブリッド(HV)モデルおよび都市配送用のBEVモデルを展開しており、長距離輸送用のBEVの投入により電動化ソリューション事業をさらに拡大する。

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