独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は8日、駆動用の車載充電池の材料を繰り返しリサイクルする方法(クローズドループ)を研究する産学連携プロジェクト「HVBatCycle」に参加すると発表した。カソード金属、電解質、グラファイトなどの材料を、品質を維持しながら、繰り返し使用できるようにする。その際、電池の解体工程を自動化するなど、経済性も重視する。実施期間は3年。当該プロジェクトはドイツ連邦経済気候保護省の資金支援を受けている。
産業界からは、当該プロジェクトを主導するVWのほか、リチウムイオン電池のリサイクル技術を持つJX金属の子会社TANIOBISなども参加する。学術界からは、フラウンホーファー・被膜・表面技術研究所(IST)、アーヘン工科大(RWTH)・冶金プロセス工学・金属リサイクル研究所(IME)、ブラウンシュヴァイク工科大学のBattery LabFactory(BLB)などが参加している。