●合弁会社は車載電池用セパレータフィルムの製造販売を引き継ぐ
●折半出資の新会社、LG化学の出資額は3億7,500万ドル
東レは16日、ハンガリーの電池部材子会社の韓国LG化学との合弁手続きが完了したと発表した。車載電池用セパレータフィルムの製造販売を行う東レ・インダストリーズ・ハンガリー(THU)を、折半出資の新会社「LG東レ・ハンガリー・バッテリーセパレータ」に改めた。LG化学の出資額は3億7,500万ドル。以前の発表によると、LG化学は合弁設立の2年半後に東レの持ち分20%を取得し、新会社の経営権を握る。
新会社はブダペスト北郊のニィエルゲシューイファルに拠点を置く。資本金は2万2,000ユーロ。THUの現有設備で車載リチウムイオン二次電池(LIB)用のバッテリーセパレータフィルムを製造し、LGグループの欧米拠点に供給する。今後の需要拡大に備え、フィルム基材の製膜設備の増強と、コーティング加工設備の新規導入も進める予定。
LIB用バッテリーセパレータフィルムでは、LG化学がコーティング技術、東レがフィルム基材の製膜技術に強みを持つ。新会社は両社からこれら技術のライセンス供与を受け、製品を生産していく。