仏ミシュラン、集中治療室用のエア―クッションを製品化

仏タイヤ大手のミシュランは6月23日、集中治療室の患者の負担を軽減する医療用エア―クッション「ミシュラン・エアプローン(Michelin Airprone)」を製品化したと発表した。アミアン大学病院と共同開発した同製品は、重度の呼吸不全を伴う急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の治療のために設計された。すでにミシュランの本社近くのクレルモンフェラン大学病院など9つの病院で試用されている。

クラス1の「一般医療機器」に分類される同エア―クッションは、褥瘡(床ずれ)の有病率を減らし、腹臥位の患者の換気を良くして快適さを改善するのに役立つ。頭、胸、骨盤、右腕、左腕、膝、脛用のクッションで構成されており、各クッションは患者の最適な姿勢保持を確保しながら、圧力を分散させる。

製品は2年間の保証付きで、まもなく欧州各地に出荷を開始する。製造はミシュランが2021年に買収したフランスの新興企業エアキャプティフ(AirCaptif)に委託している。同社は内部に気体を入れて膨らませるインフレータブル構造技術の専門企業。

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