スウェーデン中央銀行のリクスバンクは6月30日、政策金利を0.5ポイント引き上げ、0.75%にすると発表した。4月に20年1月以来の利上げを実施し、ゼロ金利から脱却したばかりだが、物価上昇に歯止めがかからないことから追加利上げに踏み切った。今後も金融引き締めを進める方針だ。
同国の5月のインフレ率は前年同月比7.3%で、31年ぶりの高水準となった。中銀は年内と2023年は7.0%を超えると予想している。物価上昇が景気も圧迫し、最新予測では国内総生産(GDP)伸び率は22年が1.8%、23年が0.7%にとどまる見通しだ。従来はそれぞれ2.8%、1.4%だった。
こうした状況を踏まえ、再利下げを実施した。年末までに1.35%程度まで引き上げることも示唆した。このほか、国債を買い入れる量的緩和の縮小を発表。22年下期の買い取り額を4月に打ち出した370億クローナ(約4,900億円)から185億クローナに半減する方針を示した。