伊商用車大手イベコ、ロシアから撤退

伊商用車大手のイベコはロシアの合弁事業を解消し、同国から撤退する。ウクライ
ナへの軍事侵攻を受けた措置。すでに合弁会社イベコAMTの保有株33%を合弁相手
に譲渡した。ゲリット・マルクス最高経営責任者(CEO)が13日、明らかにした。
イベコは2月のウクライナ戦争開始以降、合弁事業を停止していた。今年は年間で
600〜700台のトラックを生産する予定だった。今回の取引額は明らかにされておら
ず、マルクスCEOは「ことは金額の問題ではない」と述べた。
イベコAMTの前身のイベコ・ウラルアズは1994年、イベコとウラル自動車工場
(UralAZ)、国営ガスプロムの3社の均等出資で設立された。ロシア中南部チェ
リャビンスク州のミアスに拠点を構え、年産能力は5,000台。イベコのライセンス
で国内ニーズを踏まえたモデルを生産している。

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