欧州中央銀行(ECB)は4日、量的金融緩和策で買い入れた社債の満期償還金の再投資について、温室効果ガス排出量が少ないなど、地球温暖化対策で実績のある企業を優先することを決めたと発表した。10月から実施する。
ECBは向こう数年間に償還期限を迎える社債に関して、◇温室効果ガス排出量が低水準か◇脱炭素化に向けた大胆な目標を設定しているか◇脱炭素化に関する情報開示が充実しているか――を検証し、合格と認定した企業を優先して償還金を再投資する。
また、ユーロ圏の市中銀行がECBから資金を調達する際に差し出す担保について、温室効果ガス排出量が多いなどグリーン化が進んでいない企業の社債の受け入れを制限することも決めた。2024年末までに適用する計画だ。