ボルボ・カーズも欧州自工会を脱退、脱炭素化戦略の違いで

スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズは15日、欧州の自動車メーカーの業界団体である欧州自動車工業会(ACEA)を2022年末までに脱退すると発表した。脱炭素化を巡る同社とACEAの方向性の違いが理由と説明している。

ボルボはゼロ・エミッション(排出ゼロ)実現に向けて積極的に取り組んでおり、30年までに全ての新車をEVにする目標を掲げている。一方、ACEAは2035年までにガソリン車など内燃機関車の新車販売を事実上禁止するEUの新ルールについて、「時期尚早」として難色を示していた。

同社は声明で「当社とACEAはサステナビリティ(持続可能性)に関する戦略、熱意で完全に足並みがそろっていないという結論に至った」として、脱退を表明した。

ACEAを巡っては、欧州自動車大手のステランティスも6月、独自で自由なロビー活動を展開するためという理由で、22年末までに脱退すると発表したばかり。年内に2社が抜けることになる。

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