培養シーフードのウマミ・ミーツ、イスラエルのミーテックと提携

●培養タンパク質・脂質をミーテックの3Dプリンタ技術で成形

●世界の水産食品市場規模は1,100億米ドル、年成長率は3.6%

代替シーフードを手がけるシンガポールのウマミ・ミーツが、イスラエルのフードテック企業ミーテック(MeaTech)と提携する。培養で得たタンパク質と脂質を、ミーテックの3Dプリンタ技術で本物そっくりに成形することを目指す。味覚に敏感な顧客の舌に合う製品づくりが目的だ。

ミーテックはこれまでにウシ類、鳥類、ブタ類など、さまざまな動物のプロテイン(タンパク質)開発で他社と提携してきた。ウマミ・ミーツとの提携でシーフード市場に進出し、アジアと世界の新しい市場開拓に着手する。

世界のシーフード市場規模は1,100億米ドルで、年平均3.6%成長している。しかし、気候変動や、水産資源の減少、海洋汚染、消費者の要求水準の上昇といった問題を抱えている。

これを反映するように人工シーフード分野の起業も増え、すでに培養技術による切り身から植物由来の製品まで、代替品の開発が盛んになっている。米アクア・カルチャード・フーズは先ごろ、独自の微生物発酵技術で得た切り身を発売したばかりだ。

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