ルーマニア、ウクライナへの新架橋を計画

●ティサ川の架橋プロジェクト、投資額は約3,000万ユーロ

●ウクライナ難民の増加と同国のEU加盟を視野に入れたもの

ルーマニア北部のマラムレシュ県議会はこのほど、ウクライナとの国境をなすティサ川の新架橋プロジェクトに署名した。投資額は約1億4,700万レウ(約3,000万ユーロ)で、同県としては1990年の社会主義体制崩壊以降で最大規模のインフラプロジェクトとなる。

ティサ川には、シゲトゥ・マルマツィエイと対岸ウクライナのソロツィーノをつなぐ木造橋が2000年に開通した。新橋はこれを置き換えるもので、全長260メートルで2車線とする。工期は24カ月を見込む。同県のボグダン知事は、新架橋プロジェクトが地元の経済発展、貿易の活性化、住民の生活の質向上に貢献すると期待している。

ウクライナ戦争勃発以来、欧州連合(EU)へのウクライナ難民の数は500~800万人とされ、国連の推定によるとこのうち約79万人がルーマニア国境を越えて避難した。新架橋プロジェクトはウクライナ難民の増加と同国のEU加盟を視野に入れ、両国間の物流や交通の量が増加することを想定している。(1RON=28.09JPY)

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