フォード欧州法人、スマホで操作するロボット充電スタンドを試験

米自動車大手フォードの欧州法人(独ケルン)は7月20日、電気自動車(EV)に乗車したままスマートフォンで操作可能なロボット充電スタンドのプロトタイプの実証試験を実施すると発表した。当該システムを実用化できれば、身体的な障害や加齢による身体的な制限などにより、電気自動車の充電作業が難しい場合も人の手を借りたりせずに充電することができる。また、多数のEVを管理する事業者が効率よく充電することもできる。

研究プロジェクトの一環で、実験室での最初の試験に続き、ロボット充電ンスタンドを実証試験する。

スマートフォンでシステムを稼働させると、充電スタンドの扉が開き、ロボットアームが小型カメラのサポートを受けながら充電プラグを抜き差しする仕組み。このロボット充電スタンドはドイツのドルトムント大学から供給を受けている。

フォードはロボット充電スタンドを駐車場や自宅などに設置できる可能性があると見ている。また、ドライバーによる操作を最小限にしたり、プロセスを全面的に自動化することも視野に入れている。

フォードは、今回の研究プロジェクトに続くプロジェクトとして、自動車大手が共同で設立した充電インフラを運営する合弁会社イオニティ(IONITY)と協力し、さらに技術やコンセプトの開発を進めていく方針を示している。

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