英高級車メーカーのジャガーランドローバー(JLR)が7月27日発表した2022/23年度の第1四半期(4-6月期)決算の税引き前損失は5億2,400万ポンドとなり、赤字幅は前期の4億1,200万ポンドから拡大した。中国でのロックダウン(都市封鎖)、半導体不足による新モデルの供給制約、為替差損が響いた。売上高は前年同期比12%減の44億ポンドに後退。売上高営業利益率(EBITマージン)もマイナス4.4%となり、3.5パーセント・ポイント低下した。
販売台数は前年同期比37%減の7万8,825台にとどまり、4四半期連続で後退した。一方で全販売台数に占める電動モデルの割合は66%に達しており、同社は電動化を軸とした長期的なブランド価値向上戦略「Reimagine」に通年で26億ポンドの投資を計画している。
同社は通期で5%のEBITマージンを確保するとともに、2025/26会計年度までに10%以上のEBITマージンを達成する目標を掲げている。