●同社は4月初めからロシアでの業務の大半を停止
●中国からのハイテク関連製品の輸入は減少
中国通信設備大手の華為技術(ファーウェイ)がロシアのオンラインショップを閉鎖した。独『ハンデルスブラット』がロシアメディアを引用して報じたところによると、すでに今月初めには利用ができなくなっていた模様だ。同社はこれに先立ち、ロシア語のウェブサイトでオンライン販売の終了を予告していた。理由は明らかにされていない。
華為によると、すでに受注した分は引き続き処理するとともに、保証やメンテナンスにも対応する。同国市場からの撤退を計画しているかどうかは不明。
華為は4月初め、ロシアでの業務の大半を停止した。2月末のウクライナ軍事侵攻を受け、米国が自国製部品を用いた製品のロシア輸出を禁じ、この規定に違反した企業を制裁対象とする方針を示したことを踏まえた判断とみられている。
ロシアは制裁により不足するハイテク製品の調達先として中国に期待を寄せていたが、同国からの関連製品の輸入は戦争開始以来減少している。