ドイツの港湾業界で23日、新規の労使協定が締結された。統一サービス産業労働組合(Verdi)は7月に48時間のストライキを実施し、物流を混乱させたが、今後はそうした事態が回避されることになる。労組組合員の承認手続きを経て発効する。
Verdiは最大14%のベースアップを求めて労使交渉を実施。今回の合意では2段階に分けて賃上げを行うことが取り決められた。
まずは7月1日にさかのぼってベアを行う。賃上げ幅はコンテナ取扱分野で9.4%、一般貨物取扱分野で7.9%。第2弾は2023年7月1日で、上げ幅は両分野とも4.4%となっている。
新協定の期間は2年。インフレ率が来年も高水準にとどまった場合は賃上げ幅を再交渉することが取り決められた。